第5回美容・アンチエイジング国際医学会

ザ・プリンスパークタワー東京(芝公園)で行われたAMWC Japan 2026(第5回美容・アンチエイジング国際医学会)で松村健太医師が外科治療の完成度を高めるノンサージカルアプローチというテーマで学会発表を行いました。eクリニックは美容医療の発展のために積極的に美容医療系の学会に参加し、学会発表を行っています。



発表内容『外科治療の完成度を高めるノンサージカルアプローチ』

外科治療の完成度を高めるノンサージカルアプローチ
e-clinic 松村健太
目次

01 緒言
02 経結膜的眼窩脂肪移動術後にYVOIREを併用した症例
03 下眼瞼形成、鼻尖形成術後にYVOIREを併用した症例
04 結論
緒言

外科手術の強み
解剖学的構造を再構築し、根本的な形態改善を実現することができる。
術後の課題
組織の絶対量不足や皮膚の張力不足により、術後に微細な凹凸や左右差が残存するケースがある。
補完的アプローチ
外科手術に加え、より患者の理想に近づけるために補完的アプローチが必要になる。
本発表の目的

外科手術単独では十分な改善が得られない症例に対し、ヒアルロン酸製剤(YVOIRE、イボアール)を併用するハイブリッド治療の有用性を報告する。
外科手術後の手術瘢痕部への注入における手技的ポイントも併せて報告する。
下眼瞼の解剖学的構造

前葉:皮膚、眼輪筋
中葉:眼窩隔膜、眼窩脂肪
後葉:下眼瞼牽引筋群、結膜、瞼板
下眼瞼の構造の経年変化

下眼瞼の構造の経年変化です。
下眼瞼の解剖学的構造

① Tear Trough Ligament
② Orbicularis Retaining Ligament
③ Zygomatic Cutaneous Ligaments
下眼瞼の解剖学的構造

① Nasojugal groove(tear trough)
② Palpebro-malar groove
③ Mid-cheek groove
経結膜的眼窩脂肪移動術(裏ハムラ法)とは
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目の下のふくらみと凹みを同時に整える手術
Key points
① tear trough deformityを改善できる
② 眼窩脂肪の不足がなければ注入治療不要
経結膜的眼窩脂肪移動術(裏ハムラ法)とは
とは-700x392.jpg)
ORLを解除⇒眼窩脂肪を移動して骨膜上に固定
症例:20代女性 裏ハムラ

【標準価格/税込】
クマ取り:¥76,780~¥297,000
症例:30代男性

【主訴】裏ハムラ後に残存した下眼瞼の凹凸を改善したい。
【施術歴】8年前に裏ハムラ法を受けるも、下眼瞼の凹凸の満足な改善が得られず、追加の治療を必要とした。
裏ハムラ法単独での治療が困難なケース

脂肪量の不足
移動脂肪の絶対量不足により陥凹が残存し、完全な形態改善に至らないケースがある。
皮膚張力の不足
皮膚の張力不足により、微細な凹凸やたるみが残存するケースがある。
解剖学的左右差
眼窩脂肪量の左右差により陥凹が残存し、完全な形態改善に至らないケースがある。
裏ハムラ法単独での治療が困難なケース

皮膚張力の不足
皮膚の張力不足により、微細な凹凸やたるみが残存するケースがある。
裏ハムラ後のヒアルロン酸注入時のポイント

下眼瞼の手術歴無し
骨膜上、その上の皮下深層へ注入
裏ハムラ後
眼窩脂肪の1層上に注入
裏ハムラ後のヒアルロン酸注入時のポイント

術後瘢痕がある層は避け、眼窩脂肪の1層上を目指して注入
瘢痕がある場所へはカニューレは通しにくく、その上を通すことでスムーズな注入が行える。
皮下直下の浅層への注入は極力避ける
チンダル現象を避けるため。
粒子が小さく馴染みがよい製剤を使用する
骨膜上には注入を行わないため、粒子が小さめの製剤を選択する。
YVOIRE

① 安全性
架橋剤のBDDEの使用量を少なくすることで高い生体適合性を実現。
② 高弾性
高分子かつ高濃度のヒアルロン酸を使用することで高い弾性を実現。
③ 持続性
酵素分解に対する抵抗性を高めることで、長期持続を実現。
YVOIREの比較表

ヒアルロン酸製剤「YVOIRE」の3種類の製品比較。
- YVOIRE CLASSIC+
- YVOIRE VOLUME+
- YVOIRE CONTOUR+
比較項目:ヒアルロン酸濃度、組成、弾性率(Mo)、凝集性(Cr)、粒子の中央値(DV50)、推奨注入部位、推奨注入深度、内容物。
※各製剤の詳細な数値はスライド内の比較表をご参照ください。
| 項目 | CLASSIC + | VOLUME + | CONTOUR + |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸濃度 | 20 mg/mL | 20 mg/mL | 20 mg/mL |
| 組成 | 架橋ヒアルロン酸+ リドカイン 3.0 mg/mL | 架橋ヒアルロン酸+ リドカイン 3.0 mg/mL | 架橋ヒアルロン酸+ リドカイン 3.0 mg/mL |
| 修飾度(MoD) | ~1.3% | ~1.4% | ~1.5% |
| 架橋度(CrD) | ~0.24% | ~0.32% | ~0.36% |
| 粒子の中央値(DV50) | ~550 μm | ~750 μm | ~1000 μm |
| 推奨注入部位 | ほうれい線 唇 | 中顔面、ほうれい線 こめかみ | 頬 顎、フェイスライン |
| 推奨注入深度 | 中~深層真皮 | 深層真皮 および/または 皮下 | 皮下 |
| 内容物 | Terumo™ 針 27G 1/2″ × 1本 30G 1/2″ × 1本 | Terumo™ 針 27G 1/2″ × 2本 | Terumo™ 針 23G 1″ × 1本 カニューレ 23G × 50mm × 1本 |
症例:30代男性

使用薬剤:YVOIRE CLASSIC 右0.2cc、左0.4cc
使用器具:30Gマイクロカニューレ
下眼瞼下制術後の涙袋形成:注入手技

【問題となる手技】下眼瞼を3〜4mm幅で皮膚切除、または皮下剥離を行う。
【注入時の課題】一般的な下眼瞼と異なり、皮下組織と眼輪筋が癒着しており、ヒアルロン酸が入りにくい。
解決法
【01 鋭針を選択する】
カニューレではなく鋭針を使用する。
【02 皮内へ注入する】
皮下よりも皮内に注入すると癒着より浅層に入り、涙袋を形成しやすい。
【03 複数回に分けて行う】
数ヶ月おきに2〜3回繰り返すと涙袋が入るスペースが広がり、より注入しやすくなる。
症例:皮膚切除を伴う下眼瞼下制後の涙袋形成

主訴
タレ目形成によって消失した涙袋を作り直したい。
使用薬剤:YVOIRE CLASSIC 右0.2cc、左0.2cc
使用器具:30G鋭針
鼻尖形成術後の鼻背形成:注入手技

【問題となる手技】鼻尖部に軟骨が移植されている、または鼻尖の頭側部に瘢痕が形成されている。
【注入時の課題】鼻尖部やその頭側部の瘢痕により、針が刺さらない、またはヒアルロン酸が注入できない。
解決法
瘢痕の有無は鼻尖頭側部の形態から予想をつけられる。
【ポリビーク変形 あり】高確率で瘢痕を形成しており、注入は困難。
- 鼻根〜鼻中隔軟骨移行部までは鋭針・鈍針とも挿入可能
- 刺入点:鼻根部
【ポリビーク変形 なし】瘢痕形成は比較的少なく、注入が可能。
- 鼻根〜鼻尖の1〜2mm手前までは注入可能
- 刺入点:鼻尖の1〜2mm頭側、または鼻根部
症例:鼻尖形成術後の鼻背形成

主訴
鼻先が突出して目立って見えるので、鼻筋を作り、ラウンド型の鼻筋からストレート型の鼻筋にしたい。
使用薬剤:YVOIRE CONTOUR 0.5cc
使用器具:25G鋭針
結論

外科手術単独では十分な改善が得られない患者背景のある症例に対し、補完的にヒアルロン酸製剤YVOIREを併用するハイブリッド治療は患者満足度の向上に非常に有用である。






















